初戦馬体重は450〜500kg
あまりに小さい馬は大成しないイメージがあり大きすぎる馬は足元が不安です。
1999年〜2018年生まれ20年間約100,000頭の国内サラブレッドのデータを使って初戦の馬体重と勝ち上がり率・収支の相関を見ていきます。
横軸は初戦の馬体重
縦軸左は頭数:棒グラフ、縦軸右は勝ち上がり率または収支:折れ線グラフとなっています。
■勝ち上がり率
勝ち上がり率では490kg前後くらいが一番よく、これは牡馬・牝馬ほぼ共通しています。いずれも450kg〜520kgが勝ち上がり率が高いゾーンです。
■収支
300kg超あたりが高くなっていますがサンプル数も少ないので例外とみなします。
それ以外では450kg〜480kgあたりがもっともよくなっています。また500kgを超えたあたりでがくっと収支は落ちてしまいます。
これらの傾向はやはり牡馬、牝馬共通で450kg〜500kgあたりの収支がよく450kg以下では若干ダウン、500kgを超えると大きく落ち込みます。
グラフはありませんが初戦馬体重とその馬の価格(募集総額、セリ買取価格)の関係は、体重が大きいほど高くなる傾向があり、どうもこの大きい馬への過度な期待は注意したほうがよいみたいです。
一口馬主の1歳募集時からどれくらい成長するかを予測するのは難しいですが、長期的な収支を考えると平均的な大きさから若干大きめの馬を買うべきのようです。ただし、大きすぎる馬はよくなく買うべきは勝ち上がり率の高いゾーンの520kgくらいまでのようです。
理想的な馬体重(まとめ)
初戦馬体重でちょうどいいのは
450kg〜500kg
勝ち上がり率から520kgくらいまでは買えるが収支がよくないので高額馬に手を出すのは控えたい
1歳募集時に400kg未満、あるいは490kg以上はなるべく購入候補からは外したい