勝ち上がりなら早生まれ、収支なら遅生まれ
早生まれのほうが成長が早くてデビューも早く投資回収できそうでよいイメージがありますが実際にはどうでしょうか。
1999年〜2018年生まれ20年間約100,000頭の国内サラブレッドのデータを使って生まれた月と勝ち上がり率・収支の傾向を見ていきます。
棒グラフ:生まれ月ごとの頭数(縦軸左)
折れ線グラフ:勝ち上がり率:% または収支金額:万円(縦軸右)
勝ち上がり率
予想通り1月がもっともよくあとに生まれたほうが徐々にさがっていきます。勝ち上がりを考えるのであれば早生まれがまちがいなく有利です。
収支
収支の方は勝ち上がりと完全に逆の相関が見え、遅生まれのほうが収支が良い傾向が見えます。これは早生まれのほうがセリ購入価格や一口馬主募集総額が高くなる傾向があるのでないかと考えられます。
また生まれ月と勝ち上がり率の関係には生産牧場ごとに傾向があります。
牧場ごと傾向
ノーザンファーム、白老ファーム:全体傾向通り早生まれが(若干だが)高い勝ち上がり率
社台ファーム、追分ファーム、下河辺牧場:早生まれ、遅生まれに差がない
千代田牧場、ビッグレッドファーム:1月生まれがよくない
岡田スタッド、ダーレー・ジャパン・ファーム:遅生まれのほうが若干勝ち上がり率が高い
早生まれ・遅生まれ(まとめ)
勝ち上がり期待なら早生まれを買うべきだが収支も考えると遅生まれでも問題ない。
生産牧場ごとにも傾向があるので特に1月生まれの成績がよくない千代田牧場、ビッグレッドファームは注意