7. インブリードを買うべきか
クロス(5代以内の同一種牡馬)について最新データはこちらから
馬選びで一番見るのはそりゃ血統でしょう。牧場で配合考えている人が勉強しつくして高いお金出して1年かけて生まれてくるので配合考える人は命がけでしょう。
ここでは定量化できる要素のみで検証していきましょう。
インブリードとは、5代前までに同一の祖先を持っているような配合のことです。
アウトブリードは、それ以外ですね。
インブリードでも3×4は奇跡の血とか、なんとかとなんとかがクロスで入っているといいとかいろいろ伝説はありますがこれも統計的に分析してみましょう。
クロス=0がアウトブリード、クロス>0がインブリードで数字が大きいほどクロスの多さ、血の濃さを表しています。これを見るとほぼ成績にムラがなくあまり傾向が見られないようです。ただし、多めのクロスはサンプル数が少ないですが、危険と思われる配合をチャレンジしているところから何らかの根拠の元好成績を収めている可能性もあります。
1つ目のクロス(複数ある場合もっとも”濃い”)の血量と収支を見てみます。
0は、クロスのないアウトブリード。それより右がインブリードです。
血の量の濃さを数字で表しています。5×5が5台血統表におけるもっとも薄いインブリードですがこの場合 1/2^5 + 1/2^5 = 0.0625となります。
横軸0.15のときの折れ線グラフ(収支)がやや上にでていますがこれがちょうど奇跡の血量の3×4 = 1/2^3 + 1/2^4 = 0.1875 のデータが含まれます。
横軸0.22あたりで折れ線グラフ(収支)がまた大きく上に出ていますがこれは3x4x5という濃いめのクロスです。サンプル数が少ないなかでサトノダイヤモンドなどの”異常値”が押し上げているのでこれがよいと言い切れません。もう少し細かい分析が必要なようです。
まとめ
- クロスのありなし、量ともに収支への相関が高くなさそう。
- クロスなしも問題なし
- 3×4と3x4x5は少しだけ期待