2年以上の空胎明けはマイナス

通常サラブレッドの妊娠期間は約11ヶ月。当然1頭の牝馬が産める仔は1年間で1頭のみ。毎年のように仔を出している繁殖牝馬もいれば、受胎せずあるいは体調不良などその他理由で1年間以上見送るケース(空胎)もありえます。

ここでは過去20年間のデータから、空胎あけ、つまりすぐ上の兄姉と2歳以上歳が離れている馬の成績はいいのかどうかを調べました。

 

勝ち上がり率

横軸:すぐ上の兄姉との年齢差=2以上が空胎後

棒グラフ:各年齢差ごとの頭数

折れ線グラフ:勝ち上がり率

頭数としては圧倒的に1歳差、つまり間を空けずに産まれたサラブレッドが多いです。

勝ち上がり率は1歳差と2歳差(1年の空胎後)には差がありません。3歳差では若干落として4歳差となるとはっきり成績が落ちています。

今回調査する前は、1年空胎後産まれた馬は母親が貯めた1年分の力があらわれて成績が上がるのではないかと予想していましたが、実際には変化ありませんでした。逆に2年以上間が開くと成績がおちていくようです。さすがに3年以上空胎というのは母親の体調などあまりよろしくない要因がありそうで納得できる結果といえます。

 

まとめ

1年空胎後でも成績がよくなることを期待できない。

逆に2年以上、特に3年以上間が開くと勝ち上がり率は落ちる