有力種牡馬ランキング【2022年7月】

2022年度一口馬主クラブ募集馬のなかでたびたび登場するおもな種牡馬を、産駒の平均勝ち上がり率ランキング形式で上位から一覧でご紹介します。

また種牡馬ごとの傾向として

・勝ち上がり、収支プラス、獲得賞金1億円以上の各割合

・生まれ年ごとの勝ち上がり率推移

・牡牝ごとの勝ち上がり率・収支平均

・牧場ごとの成績○✗

・その他傾向(初戦馬体重、血統、母との年齢差、etc)

についてまとめました。

2019年生まれの勝ち上がり率予測値算出に当たり、2022年6月30日現在の獲得賞金に対して200%の補正を加えて1000万円を超えた場合を勝ち上がりとすることにより、例年の勝ち上がり率と平準化するようにしています。収支についても同様の調整をしてあります。

 

種牡馬勝ち上がり率ランキング

棒グラフ:頭数 折れ線グラフ:勝ち上がり率

勝ち上がり率順

頭数順

参考

勝ち上がり率全馬総平均24% 牡馬(31%)牝馬(17%)

収支プラス総平均 11%

獲得賞金1億円以上総平均 1.8%

以下この20年間での国内産駒頭数30頭以上、または2022年度募集に含まれる種牡馬を中心に紹介いたします。

棒グラフ:生まれ年ごとの登録頭数      折れ線グラフ:生まれ年ごとの勝ち上がり率

Tapit

勝ち上がり率80%

収支プラス22%

1億円以上7.3%

自身はG1を1勝のみだがすでに多数の活躍馬を輩出。Tapitというとグランアレグリアの母父のイメージだが、種牡馬としても数少ない○外や持ち込み馬で大変高い成績。初戦馬体重が450kg以上であれば8割以上の勝ち上がり率

 

Into Mischief

勝ち上がり率72%

やはり自身はG1を1勝のみだが北米種牡馬リーディングも連続で獲得した大種牡馬。間違いなく産駒は日本にも適応できる。牡牝差が75%:67%で牝馬がかなり健闘

 

Speightstown

勝ち上がり率62%

収支プラス0%

1億円以上9.3%

モズスーパーフレア、マテラスカイなどサンデー系種牡馬がなかなか勝ちづらい短距離中心に非常に高い確率で好成績。収支計算対象の(クラブ馬またはセリ購入馬)が6頭しかいないため母数が少なく収支プラスが0だが問題なし。ただし一口馬主クラブ馬過去5頭全頭勝ち上がりなし

 

Uncle Mo

勝ち上がり率58%

BCジュヴェナイルなどG1を2勝。牡牝差が50%:64%で牝馬が圧倒しているの買うなら牝馬

(参考)ディープインパクト

勝ち上がり率 57%

収支プラス 15%

獲得賞金1億円以上 10.9%

牡牝勝ち上がり/収支

牡66% -5800万円 牝48% -2400万円

牧場

○ノーザンファーム ✗千代田牧場、追分ファーム

とにかく勝ち上がり率は圧倒的で、国内の他の種牡馬を大きく離してトップのうえ、1億円以上獲得した産駒も内国産では2位のハーツクライも大幅にうわまわる、安定しかつ大物を出す最優秀種牡馬。特に牡馬がよいが値段が高いため収支はあまりよろしくない。2018年生まれの予測勝ち上がり率(46%)から結果は51%と持ち直したものの2012年生まれ(44%)以来の低迷。ただ2019年生まれは頭数減らしたものの改善傾向。産駒は2020年生まれが最後。

2022年度募集には本馬産駒はいませんが参考までにご紹介しました。

Kingman

勝ち上がり率60%

収支プラス66%

1億円以上10%

欧州でマイルG1を4勝。やはりサンプル数が少ないので収支プラス、1億円以上は当てにならない。シュネルマイスターのイメージがあるが牡牝差が50%:75%と牝馬優勢

 

ダノンバラード

勝ち上がり率平均48%

収支プラス 35%

獲得賞金1億円以上 3.4%

サンプル数が少ないものの非常に高い勝ち上がり率で2018年生まれの1頭も勝ち上がり。いったん輸出されたため2019年生まれがいないが、初年度産駒の想定外の成績の良さからまた買い戻されて、2020年生まれは各クラブに数頭募集馬に入っており密かに期待できる種牡馬。牡牝差は(59%:33%)と牡馬優勢

 

Frankel

勝ち上がり率47%

収支プラス9%

1億円以上5.6%

Frankelといえば初戦から活躍するけど1回負けだすと止まらないイメージだが、勝ち上が率はやはり高く2019年生まれの予測値も高い。牡馬(43%)よりも牝馬(50%)のほうが勝ち上がり率が高い

 

ドレフォン

勝ち上がり率44%

収支プラス1%

1億円以上1.6%

2019年生まれの初年度産駒は好調なスタート。ジオグリフが皐月賞制覇など2022年1月集計時からさらに数値をのばして勝ち上がり率上位種牡馬のなかま入り。早熟でなければリーディング上位種牡馬として今後も安定しそうな勢い。初年度は社台スタリオンがいい繁殖牝馬をしっかり揃えた印象があるので2年目がどうなるかが正念場。ダート馬も多いので初戦馬体重は重いほうがよい

 

キズナ

勝ち上がり率 43%

収支プラス 15%

獲得賞金1億円以上 2.9%

牡牝勝ち上がり

牡:45% 牝:42%  牝馬が良い

牧場

○土居牧場、三嶋牧場、社台ファーム ✗パカパカファーム、ダーレー・ジャパン・ファーム

同期種牡馬デビューのエピファネイアに比べて大物は少ないが”安定して勝つ”種牡馬で高い勝ち上がり率のうえ、2021年はアカイイトでG1もついに勝利、ディープボンドも有馬記念2着。社台スタリオンにうつった2021年生まれ以降はたぶん頭数も増えてこれまで以上の期待十分。初戦馬体重480kg以上の大型馬がよい。クロスなしがもっともいい、サンデークロスは36%とやや低調

 

キタサンブラック

勝ち上がり率43%

1億円以上1.3%

収支プラス2%

牡牝勝ち上がり

牡:55%  牝:31% 牡馬優勢

牧場

○ノーザンファーム ✗社台ファーム

前回集計時から大幅数値アップ。サンデークロスが55%とよく、数が一番多い(サンデークロスなしの)Lyphardクロスが32%とあまりよくないがイクイノックスは後者。母父キンカメがよい

 

ヘニーヒューズ

勝ち上がり率平均 42%

収支プラス 13%

獲得賞金1億円以上 3.1%

牡牝勝ち上がり/収支

牡48% 牝37% 牝馬健闘

短距離ダートのイメージだが勝ち上が率は非常に高く全体でかなり高い数値。日本の種牡馬生活はじめたあとの2015年生まれ以降5年中4年40%超え。初戦馬体重は550kgくらい大きい馬でもわるくない成績。

 

ハーツクライ

勝ち上がり率平均 42%

収支プラス 14%

獲得賞金1億円以上 4.7%

牡牝勝ち上がり

牡:48%  牝:36%

牧場

○ノーザンファーム、ダーレージャパンファーム ✗千代田牧場、栄進牧場

クロス総数は3がピーク。初戦馬体重412kg〜425kgが勝ち上がり率34%と比較的小柄でもわるくない。もともと晩成馬が多いこともあるためか2019年生まれは(ドウデュースなど活躍馬いるが)安定度ではやや低調

 

ダイワメジャー

勝ち上がり率 40%

収支プラス 17%

獲得賞金1億円以上 3.9%

牡牝勝ち上がり

牡44%  牝36%    牝馬が良い

牧場

○ケイアイファーム、下河辺牧場 ✗千代田牧場

2018年が30%と落としたが2019年生まれは(200%補足予測値)42%とだいぶもりかえしている。母馬が高齢でも勝ち上がり率が落ちない。母父ジャングルポケット、シンボリクリスエスがよい。

 

ロードカナロア

勝ち上がり率平均 39%

収支プラス 13%

獲得賞金1億円以上 3.9%

牡牝勝ち上がり

牡 44%  牝 35%     牝馬が良い

牧場:

○ノーザンファーム、白老ファーム、下河辺牧場 ✗社台ファーム、辻牧場

全体の牡牝勝ち上がり率平均(牡:31% 牝:17%)と比べるといずれも高く、しかもやや牝馬のほうがよい。ただしディープ、キンカメなきあと第2のアーモンドアイを期待されて種付け料も高額となっていたが毎年成績を落としていて2018年生まれは35%、ただし2019年生まれ予測値は37%と若干良くなったものもまだ物足りない。クロス総数3〜4がよい(クロス総数3の例=Northen Dancerの5x5x5)

 

キンシャサノキセキ

勝ち上がり率平均 38%

収支プラス 14%

獲得賞金1億円以上 2.4%

牡牝勝ち上がり

牡44%  牝33%

牧場

○藤原牧場 ✗下河辺牧場

2018年生まれは頭数も減り結果もよくない。2019年は頭数・勝ち上がり率と持ち直し気味だが、獲得賞金1億円以上が2.1%と総平均1.8と比べてあまり良くなくG1馬など目立った活躍馬も出ておらず低迷期に入ってきた印象。初戦馬体重は大きいほうが優勢

 

ホッコータルマエ

勝ち上がり率平均 38%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 0.5%

牡牝勝ち上がり

牡40%   牝29%   ダート馬にしては牝馬健闘

牧場

○千代田牧場 ✗三石川上牧場

2019年産は頭数減らしたものの勝ち上がり率はアップ

 

ザファクター

勝ち上がり率36%

 

ヨハネスブルグ

勝ち上がり率36%

収支プラス14%

1億円以上2.7%

ダート馬らしく牡馬優勢。獲得賞金上位からネロ、エイティーンガール、エイシンバッケン、ヨシオと地味ながらも堅実。やや遅生まれのほうがよい。

 

シニスターミニスター

勝ち上がり率平均 36%

収支プラス 13%

獲得賞金1億円以上 1.8%

牡牝勝ち上がり/収支

牡48% 牝26%

牡牝差が(47%:24%)とやはり牡馬が大きく優勢。頭数がもっとも多い岡田牧場(36%)よりも2番めに多いグランド牧場が67%と高い。頭数も勝ち上がり率も毎年あげてきてついに2021年はテーオーケインズで中央G1を制覇と勢いあり

 

エスポワールシチー

勝ち上がり率36%

収支プラス13%

1億円以上1.6%

2019年生まれは獲得賞金に2倍の補正した予測を出しているがなかなかの高い数値。

 

ドゥラメンテ

勝ち上がり率 36%

牡牝勝ち上がり

牡46%  牝27%  牡馬が優勢

牧場

○白老ファーム、ノーザンファーム ✗ケイアイファーム、辻牧場

早くして亡くなってしまったが初年度産駒からさっそく菊花賞のタイトルホルダー、2年目は牝馬2冠スターズオンアースを出すなど2021年生まれも期待大。サンデークロスはあまり良くなく(30%)頭数も多いミスプロとのクロス(44%)がよい

 

ルーラーシップ

勝ち上がり率 34%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 2.1%

牡牝勝ち上がり

牡42% 牝27%

牧場

○ノーザンファーム ✗社台ファーム

2017年生まれは落としていたが2018年生まれではだいぶ持ち直し。やや晩成傾向のためか、あるいは種牡馬としての曲がり角にきているのか頭数も減らした2019年生まれはだいぶ成績を落とす見込みで今後心配。ノーザンファーム(57%)と社台ファーム(21%)の成績が対照的。収支プラスは総平均より低く、1億円以上獲得の割合も少なく、勝ち上がり率の割にはコスパがよくない

 

スズカコーズウェイ

勝ち上がり率 34%

収支プラス 17%

獲得賞金1億円以上 1.1%

頭数を増やした2017年生まれから勝ち上がり率もあげて2019年生まれもまずまず。牡馬が優勢で収支平均がプラス。クロスはあったほうがいい

 

エピファネイア

勝ち上がり率平均 34%

収支プラス 7%

獲得賞金1億円以上 2.1%

牡牝勝ち上がり

牡:40% 牝:29%  牝馬やや健闘

牧場

○ノーザンファーム、社台ファーム、レイクヴィラファーム ✗白老ファーム、シンボリ牧場

2017年 29% → 2018年 36% → 2019年40%と毎年成績をアップさせているがイメージよりも勝ち上がり率低めで収支プラス1億円以上も高くない。エフフォーリア、デアリングタクトなど大物が目立つが数字だけ見るとコスパの悪い種牡馬。サンデークロスの勝ち上がり率が36%と平均よりやや良い。母父キンカメは48%とよい

 

パイロ

勝ち上がり率平均 33%

収支プラス 11%

獲得賞金1億円以上 1.8%

牡牝勝ち上がり

牡40%  牝27%

牧場

○坂東牧場 ✗ミルファーム

2015年生まれから成績やや低迷。坂東牧場生産がよい。獲得賞金1億円以上が1.2%と、総平均1.8%よりも低く堅実だが”アタリ”を期待しづらい種牡馬

 

アイルハヴアナザー

勝ち上がり率33%

 

Medaglia d’Oro

勝ち上がり率33%

堅実かつ1億円以上の率もたかく概ね日本向きの産駒をだす種牡馬。自身はG1を3勝してドバイWC2着。牝馬と牡馬の勝ち上がり率ほぼ同じなので収支がよい牝馬がおすすめ。ノーザンファーム生産馬がよくない。クロスはあったほうがよさそう

 

以下ランキング外参考

トーセンブライト

勝ち上がり率32%

 

ゴールドシップ

勝ち上がり率平均 32%

収支プラス 10%

獲得賞金1億円以上 2.4%

牡牝勝ち上がり

牡:33%  牝:32%

牡牝の勝ち上がり率の差が1ポイントしかなく、収支もよい牝馬が優勢。コスモヴューファーム生産がよい。クロスなしよりもあったほうが若干よい。初戦馬体重は480kgくらいまで大きすぎないくらいがよさそう。

 

ノボジャック

勝ち上がり率平均 31%

収支プラス 12%

獲得賞金1億円以上 1.1%

牡牝勝ち上がり

牡41%  牝20%

 

モーリス

勝ち上がり率31%

1億円以上1.9%

収支プラス7%

牡牝勝ち上がり

牡:42%  牝:23% 牡馬優勢

牧場

○ノーザンファーム、辻牧場 ✗社台ファーム、白老ファーム

社台スタリオンがかなり力を入れていたわりには勝ち上がり率、1億円以上、収支プラスすべてかなり物足りない状況。ただピクシーナイト、ジャックドールなども出ているので活躍する配合パターンが把握されてくれれば見限れない。これらの活躍馬はサンデークロスがないということで最近嫌われているようだが、勝ち上がり率ではサンデークロスは33%と平均より少し高め

 

スクリーンヒーロー

勝ち上がり率平均 31%

収支プラス 15%

獲得賞金1億円以上 2.7%

牡牝勝ち上がり

牡40%  牝23%

牧場

○岡田スタッド ✗ダーレー・ジャパン・ファーム

めずらしく牡馬のほうが収支がよい。勝ち上がり率も17ポイント差なので買うなら牡馬。この2016〜18年と頭数も増えて30%超えと安定。

 

バンブーエール

勝ち上がり率31%

収支プラス15%

1億円以上2.6%

現役時代はJBCスプリントが唯一の交流G1勝ちながら種牡馬では毎年少ない頭数ながらも堅実な成績。2019年生まれは期待過剰だったかも

 

オルフェーヴル

勝ち上がり率平均 31%

収支プラス 11%

獲得賞金1億円以上 3.4%

牡牝勝ち上がり

牡35%  牝28%    牝馬健闘

坂東牧場生産は勝ち上がり率1割未満とよくない。初戦馬体重500kg以上ならいくら重くてもいい。ラッキーライラック、エポカドーロとG1馬も出すが獲得賞金1億円以上が総平均とかわらず少し物足りない

 

イスラボニータ

勝ち上がり率31%

1億円以上0.9%

収支プラス1.6%

牡牝勝ち上がり

牡:34%  牝:26% 牝馬健闘

牧場

○岡田スタッド ✗白老ファーム

サンデークロスが26%と平均よりややわるく、クロスは少ないほど良い

リオンディーズ

勝ち上がり率30%

牡牝勝ち上がり

牡:38%  牝:23%

母父クロフネ、マンハッタンカフェがよい。サンデークロスは29%と平均より若干低め。クロスはないほうがいまのところよい

ドリームジャーニー

勝ち上がり率平均 30%

収支プラス 22%

獲得賞金1億円以上 3.2%

牡牝勝ち上がり

牡:44% 牝:23%    牡馬優勢

収支プラス率、1億円以上率ともに高いレベルも2019年生まれはかなり苦戦

 

アポロキングダム

勝ち上がり率30%

牡馬優勢

 

ネオユニヴァース

勝ち上がり率30%

 

ミッキーアイル

勝ち上がり率29%

1億円以上2.9%

収支プラス6.5%

牡牝勝ち上がり

牡:29%  牝:30% 牝馬断然

牧場

○ノーザンファーム

サンデークロスが31%と平均よりやや良い。

 

デクラレーションオブウォー

勝ち上がり率29%

 

ジャスタウェイ

勝ち上がり率平均 29%

収支プラス 6%

獲得賞金1億円以上 1.8%

牡牝勝ち上がり

牡38% 牝23%

牧場

○ノーザンファーム ✗追分ファーム、千代田牧場、辻牧場

まだこれから賞金を稼ぐ馬も多いはずだが収支プラスが5%とかなり低い。ヴェロックス、ダノンザキッドなど成長力も乏しい印象

 

マクフィ

勝ち上がり率29%

 

エイシンヒカリ

勝ち上がり率29%

 

カレンブラックヒル

勝ち上がり率平均 28%

収支プラス 16%

獲得賞金1億円以上 0%

牡牝勝ち上がり/収支

牡:32% 牝:23%

 

ディスクリートキャット

勝ち上がり率28%

ダーレージャパンファームがよい

 

ハービンジャー

勝ち上がり率 28%

収支プラス 11%

獲得賞金1億円以上 2.6%

牡牝勝ち上がり

牡33% 牝24% 牝馬健闘

牧場

○ノーザンファーム ✗下河辺牧場、村上欽哉

2017年生まれは20%と過去最低の勝ち上がり率だったが2018年,2019年ともちなおしてきている。ハービンジャー自身がもつクロス総数2から追加クロスがないのが一番よい

 

ロージズインメイ

勝ち上がり率平均27%

収支プラス 12%

獲得賞金1億円以上 1.5%

牡牝勝ち上がり率ポイント差が17もあり収支もよい牡馬優勢。成績は右肩さがりのようだが2017年でいきなり好成績を出したりなどまだまだ”買える”種牡馬。ビッグレッドファーム、コスモヴューファームが平均より若干良い

 

マジェスティックウォリアー

勝ち上がり率平均 27%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 1.6%

牡牝勝ち上がり

牡31%  牝22%

ダート中心ということもあり馬体重は重いほうがいい。社台ファーム、追分ファームが良い

 

トランセンド

勝ち上がり率27%

 

シルバーステート

勝ち上がり率27%

牡牝勝ち上がり

牡:28%  牝:27% 牝馬優勢

牧場

✗ノーザンファーム

2021年度募集では本馬産駒が各クラブでなかなかの人気があったが結果はそこそこ。繁殖牝馬のレベルからすると健闘していると見るべきか。ノーザンファーム生産馬が22%と平均よりやや低め

 

ブラックタイド

勝ち上がり率平均 26%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 1.1%

牡牝勝ち上がり

牡31%  牝22%

ノーザンファーム(51%)と下河辺牧場(47%)生産がよい。キタサンブラックの印象が強いが、勝ち上がり率はわずかに平均を上回ったものの、収支プラス・獲得賞金1億円以上が平均を下回る

 

ジョーカプチーノ

勝ち上がり率26%

2018年生まれから頭数を増やしつつ成績もアップ

 

ヴィクトワールピサ

勝ち上がり率25%

 

ディーマジェスティ

勝ち上がり率24%

 

ジャングルポケット

勝ち上がり率24%

 

バトルプラン

勝ち上がり率平均23%

収支プラス 11%

獲得賞金1億円以上 1.2%

総平均24%とほぼ同じ。牝馬が20%と健闘

 

リアルインパクト

勝ち上がり率平均 22%

収支プラス 6%

獲得賞金1億円以上 0.5%

牡牝勝ち上がり/収支

牡24% 牝21%

2019年生まれで頭数をだいぶ減らしている。買うならノーザンファーム(43%)、サンデークロスは18%とあまりよくない

 

ダノンレジェンド

勝ち上がり率22%

 

クリエイター2

勝ち上がり率22%

 

ダノンシャンティ

勝ち上がり率平均 22%

収支プラス 8%

獲得賞金1億円以上 1.2%

2015年生まれ以降低迷。ビッグレッドファーム生産がいい

ディープブリランテ

勝ち上がり率平均 21%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 0.9%

 

エイシンフラッシュ

勝ち上がり率平均 20%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 0.8%

 

バゴ

勝ち上がり率平均 20%

収支プラス 10%

獲得賞金1億円以上 2.0%

牡牝勝ち上がり

牡26%  牝14%

勝ち上がり率は低いがクロノジェネシスのおかげで(牝馬収支平均がプラスになるなど)収支がよく当たり外れがおおきい。

 

メイショウボーラー

勝ち上がり率平均19%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 1.1%

近年やや下降気味。やはり牡馬中心。初戦馬体重は500kg以上の大型馬がよい

 

ダンカーク

勝ち上がり率平均 19%

収支プラス 9%

獲得賞金1億円以上 0.8%

日本初年度産駒2016年生まれが期待ほどではなく今後も大きな期待は難しいか

 

アジアエクスプレス

勝ち上がり率19%

 

コパノリッキー

勝ち上がり率19%

 

ケイムホーム

勝ち上がり率平均18%

収支プラス 8%

獲得賞金1億円以上 0.8%

 

ワールドエース

勝ち上がり率平均17%

収支プラス 5%

獲得賞金1億円以上 0%

牡牝差は(28%:4%)で牡馬優勢。収支も牡馬のほうがよい

トゥザワールド

勝ち上がり率平均17%

収支プラス 16%

獲得賞金1億円以上 0%

ノーザンファーム勝ち上がり8割以上

 

ストロングリターン

勝ち上がり率16%

 

ビッグアーサー

勝ち上がり率15%

 

ラブリーデイ

勝ち上がり率15%

 

トーセンラー

勝ち上がり率平均 14%

収支プラス 7%

獲得賞金1億円以上 1.6%

 

アポロソニック

勝ち上がり率13%

 

ロゴタイプ

勝ち上がり率11%

 

獲得賞金1億円以上の産駒割合

これまでも”アタリ”を出す指標として紹介しました獲得賞金1億円以上の産駒を出す割合を、2020年生まれの産駒がいる種牡馬にしぼり、上位から30位までをグラフでご紹介します。

棒グラフ(青)は産駒頭数、折れ線グラフ(赤)が1億円以上獲得した産駒の割合、左から好成績順に並んでいます。

やはりトップはディープインパクト。そのあとはSpeightstown, Frankel , American Pharoahといった、外国産馬や持ち込み馬でよく見かける父馬の名前が出てきます。サンプル数がすくないもののこの外国産3頭は勝ち上がり率=安定度も高く今後もこの3頭の産駒と、このように頻繁に見かける外国種牡馬の産駒はきっと日本に合うと判断されていると思われるので注目です。

そのあとのハーツクライ、ロードカナロア、ダイワメジャーは順当ですが、ドリームジャーニー、ダノンバラード、アドマイヤムーン、バンブーエールは意外です。(ダノンとバンブーはサンプル数が少ないので信頼度低いですが)

獲得賞金1億円以上率の全馬平均は1.8%。大きいリターンを目指すならこのランキング内、できれば上位の種牡馬を狙いたいところです。

 

収支平均ランキング

最後に収支もご紹介します。価格が安い馬が上位に来てしまうのであまり参考にはしづらいですが”お買い得度”をはかるのに使えると思います。こちらも2020年に産駒がいる種牡馬について過去20年分の市場取引馬・クラブ所属馬にしぼった結果をグラフ化しています。

棒グラフ(青)は産駒頭数、折れ線グラフ(赤)が産駒の収支平均、左から好成績順に並んでいます。

勝ち上がり率、1億円以上率とあわせてこちらでも上位に登場する、バゴ、ドリームジャーニー、シニスターミニスターなどは価格も手頃で成績も安定ししさらに”アタリ”も期待できるお得な種牡馬といえそうです。また産駒がまだみな若く今後も賞金を積み上げそうなトーセンラー、ジョーカプチーノ、カレンブラックヒルはさらに上位にあがってくるかもしれません。

 

まとめ

安定度なら:キズナ、ヘニーヒューズ、ハーツクライ

2021年デビュー新種牡馬なら:ドレフォン、キタサンブラック

ダートなら:エスポワールシチー、シニスターミニスター、ホッコータルマエ

大物狙いなら:Speightstown、Frankel、ハーツクライ

穴狙いなら:ダノンバラード、スズカコーズウェイ、バンブーエール

牡馬がいい:ドゥラメンテ、モーリス

牝馬がいい:ゴールドシップ、ミッキーアイル

近年の成績がよくない:キンシャサノキセキ、ルーラーシップ

コスパがよくない:ロードカナロア、エピファネイア、モーリス

参考リンク

”ほどよい競馬”さん:2022年度種付料一覧(外部リンク)