2020年度 買ってはいけない種牡馬(新種牡馬編)
一口馬主の馬選びでまず最初に気になるのはやはり種牡馬(父馬)。7月版AI(機械学習)においても最も重要なパラメータとされていて私達の感覚とずれてないようです。
最後に、これまでご紹介できなかった2016年、2017年産が初年度産駒の新種牡馬についてまとめます。
2017年産勝ち上がり状況
2017年生まれの種牡馬別勝ち上がり率平均は以下のとおりです。上からの並び順は2017年産駒の頭数が多い順、数値は勝ち上がり率になっています。(途中段階の数字なので勝ち上がり率が全体的に低めに出ておりこれからも少し変動します)
新種牡馬の傾向分析
キズナ
産駒の頭数も多く、勝ち上がり率もかなり高いです。父ディープインパクトに比べて仕上がりの早さ、ダートへの対応力など活躍の幅が広いのも良く出ているかも。
牝馬のほうが成績がよく(5代までの同一種牡馬)クロスなしがよいです。ノーザン、社台産以上にノースヒルズ生産馬がいいようです。
エピファネイア
勝ち上がり率もキズナほどではないですが十分高く、初年度から2冠牝馬も出して今後ますます期待できます。
こちらも牝馬のほうが成績がよく、クロスありでかつデアリングタクトと同じサンデーの4×3の勝ち上がり率がよいです。
ジャスタウェイ
初年度は2016年産、途中段階ですが初年度から見ると2017年産はやや低調。この馬の成長力を引き継いで4歳で大きく成長した馬がまだ見当たらないのでこれから少し不安
クロスはあったほうがよく、若干Mr.Prospector、icecapadeあたりがよくHail to Reason, Lypherdはもうひとつです。
ゴールドシップ
2017年産新種牡馬ではキズナについで2番めの勝ち上がり率。類似血統のオルフェーブルよりも上にいきそう
牡馬は気性悪がでるせいか牝馬のほうが大幅に成績もよく、クロスはあったほうがよいです。
ベルシャザール
初年度は2016年産、去年とかわらずの低めの勝ち上がり率で終わりそうです
リアルインパクト
NHKマイルのラウダシオンを出すなど初年度からなかなかのスタートを切っています。
クロスなしがありに比べて大幅に勝ち上がり率が高くラウダシオンもクロスなしです。クロスありならRaise a Native
フェノーメノ、トゥザワールド、ワールドエース
現時点で10%未満、今後いずれも厳しい状況が続きそうですが
フェノーメノはクロスなしが良いですが社台系牧場全滅
カレンブラックヒル
頭数が少なく上のグラフにはありませんがエピファネイアに近いくらいの勝ち上がり率を出していて短距離中心に今後も期待
ノーザンファームの4頭は当サイト基準の勝ち上がりにはまだ達せず。クロスは”なし”が断然良い
スピルバーグ
勝ち上がり率が5%を切るレベル。2017年産ノーザン/社台の12頭も苦戦中であることから繁殖牝馬に恵まれる見込みも薄いので厳しそう。
勝ち上がっているのはクロス総数が8〜9と、4つくらいのクロスが入った馬
以前からの人気種牡馬
ディープインパクト:やはり抜けてトップ、ただし他馬との差はやや詰まっています。
ハーツクライ、ダイワメジャー:引き続き高い数値をキープ
キングカメハメハ:依然として上位だが2016年産までは2位だったが落としてきています。
2017年産で成績を落としそうな種牡馬
ロードカナロア
ルーラーシップ
ハービンジャー
ストロングリターン
ディープブリランテ
ローエングリン
2017年産で成績を上げそうな種牡馬
タートルボウル
ノヴェリスト
グラスワンダー
参考リンク
2015年以前から産駒を出している種牡馬の傾向はこちらから