関東と関西どっちがいいの?
中央競馬の調教師は、茨城県美浦の関東トレーニングセンター、滋賀県栗東の関西トレーニングセンターのいずれかに厩舎を構えています。
美浦所属馬を関東馬、栗東所属馬を関西馬といいます。
その昔、中央競馬=関東:関東所属馬が圧倒的に強い時期もありました。長年後塵を拝してきた関西ですが1980年代に坂路とウッドチップコースを導入したあたりから関東を一気に追い越していきます。トウショウボーイ、ミスターシービー、シンボリルドルフ関東馬から、タマモクロス、スーパークリーク、ナリタブライアンと関西馬が強く、それにあわせて一流ジョッキーといえば増沢、岡部、柴田、全部関東ジョッキーだったのが、武豊、河内、南井と関西のジョッキーのG1での活躍が目立っていきます。
その後、1990年代に関東トレセンでも坂路、ウッドチップ、ポリトラックを導入し、関西と設備的な差がなくなってきましたが、長らく西高東低が続きました。2010年代に入ってきて関東が追いついたいや逆転しているという声も聞きますが、実際はどうなんでしょうか。ここでは市場取引馬という”一部”のデータの収支データという観点で見ていきましょう。
収支データということでは2013年生まれの馬まで見てもやや関西に分がありそうですが、この5年でも関東がかなり盛り返した印象もありますので”西高東低”といいきることはできないでしょう。
ただこのデータで分かる重要なことがあります。EでもWでもないデータが多数あります。これはなんでしょうか。市場取引馬の中には、
- 地方所属馬
- 競走馬になれなかった馬
が含まれます。しかも意外?なこと市場取引馬の半分以上はこれらの馬です。
また中央所属馬の収支平均は、全体の収支平均よりもかなりよい、と言えます。
一口馬主のクラブ馬の大半は、すでに中央所属厩舎まで決まっているものですが、購入する際にもし厩舎未定または地方所属の場合があれば見送ったほうがいいでしょう。
ただし1歳では厩舎が決まっていない場合もあり迷いますねえ。でもわ
まとめ
- 関西のほうがよいが、最近は関東も巻き返している。どちらでもよい
- 中央競馬の厩舎が決まっていない馬にはなるべく手を出さない