クラブは募集時にどれだけ利益を?
一口馬主クラブは、購入時から募集価格の間にどれくらい利益をのせているんでしょうか?
市場取引馬は、セリにより購入されており「仕入れ価格」を知ることができます。その購入金額と、一口募集のときの募集総額の差を見ていこうとおもいます。
募集総額 – セリ購入金額=クラブ側の利益
としてみていきます。
シルク
2016年生 クリッパークラス 購入価格561.3万円→総額1400万円(1歳セリ)
2016年生 メテオスウォーム 購入価格1944万円→総額3000万円(当歳セリ)
2015年生 グローリーヴェイズ 購入価格5616万円→総額7000万円(1歳セリ)
安く買っても1000万円代中盤の総額を設定しています。購入額よりも「いくらで一口が売れるか」で価格設定しているように見えます。
キャロット
2017年生 サザンレインボー 購入価格648万円→総額1200万円(1歳セリ)
2016年生 グレートバニヤン 購入価格3564→総額3600万円(1歳セリ)
2015年生 バイオレントブロー 購入価格1512万円→総額2000万円(1歳セリ)
やはり総額は1000万円以上から。シルクよりも購入価格にあわせた総額設定をしているようです。
友駿
2016年生まれアルディートシチー 334万円→450万円(1歳セリ)
2015年生まれプリンシパルシチー 1600万円→2240万円(当歳セリ)
低額馬が多く、あまり利益分のせてないようです。
DMMバヌーシー
2017年生まれエブリワンブラック 1億5660万円→4億3680万円(当歳セリ)
2016年生まれアイスブラスト 2430万円→2850万円(2歳セリ)
3000万円以下の安い?馬では、募集総額を購入価格よりも安く設定しているものがありお買い得です。ただし高額馬は購入価格の2倍以上に総額設定しています。戦略的に、高額馬で利益を出そうという意図が見えます。
募集総額とセリ購入額の差額ランキング
全クラブについて募集総額平均(棒グラフ)、募集総額とセリ購入額との価格差平均(折れ線グラフ)を調べてみました。(単位は万円)
今回はあくまでも市場取引馬について、募集総額とセリ購入金額の差額を調べたものです。各クラブは需要と供給とその他事情から総合的に総額を設定しているので、価格差が大きい=不当な総額設定をしているというわけではないことはご理解ください。
DMMは上記の通り設立当初は無茶な総額設定していたため差額が5629万円とダントツ。ただ現在は”普通”の適切な総額設定をしているクラブとなっているようです。続いて差額が高いのは広尾、ウイン、ラフィアンの順ですがいずれも1000万円未満。逆に差額が小さい(利益あまり乗せてない)のはターファイト、グリーン、友駿。一番差額が少ないのは友駿の336万円ですが棒グラフのとおり募集総額平均自体が一番安いクラブでもあります。
まとめ
DMMバヌーシーだけは、高額馬に異常なマージンをのせている。(ただし最近はこのような価格設定はやめたようです)
他のクラブは平均でいずれも1000万円未満。