おすすめ厩舎(調教師)ランキング

一口馬主クラブと相性のよい厩舎(調教師)というのはあるんでしょうか。

1999年〜2018年生まれ20年間約100,000頭の国内サラブレッドのデータのうちまずは一口馬主クラブ所属馬データのみを使って厩舎(調教師)と勝ち上がり率収支の相関を見ていきます。

 

まずは全体の傾向から。頭数が多い上位25厩舎に絞ってグラフ化しています。

棒グラフ:厩舎ごとの頭数(縦軸左)

折れ線グラフ:勝ち上がり率:% または収支金額:万円(縦軸右)

勝ち上がり率

頭数が最も多い美浦の藤沢和雄厩舎がさすがの成績で勝ち上がり率67%。他の調教師も(一口馬主クラブ馬の勝ち上がり率平均37%にくらべて)のき並み高くなっているのは、データ上は転厩した場合最後の厩舎しか記録に残っていないため現在または引退・抹消時にに当該厩舎に所属していた馬の成績ということがあるためです。そのあたりは全体的に割り引いた方がいいですが、他には鹿戸雄一、高野友和、加藤征弘、木村哲也、音無秀孝厩舎がよいです。グラフにないサンプル数が少ないところでは斎藤崇史、清水久詞各厩舎が高いです。

 

収支(回収率)

収支で見ていくと、今度は音無厩舎の良績が目立ちます。インディチャンプ、クリソベリル他活躍した馬が多数いる影響で大きくプラスになっています。収支の場合は一部の活躍馬により変動する要素も大きいのでちょっと当てにしづらいところはありますが他では安田隆行、手塚貴久、西園正都各厩舎がよいです。グラフにないサンプル数が少ないところでは加用正、斎藤崇史、鮫島一歩各厩舎が高いです。

全体的に厩舎別データは各厩舎ごとのサンプル数が少ないことと前述の通り(最後の)所属厩舎の情報でもあるのであくまで参考ですがまとめておきました。

 

AI高評価の厩舎

ここまでの成績は、よい馬主やクラブ、よい生産者に恵まれている厩舎がどうしても有利になる傾向があります。特に競馬界はコネクション、世襲、人脈といった要素が成績に大きく影響する世界でもあります。

ここでは馬主・生産者・種牡馬など厩舎以外のパラメータをすべて排除した状態で2021年度7月版AIの厩舎評価、つまり調教師の能力だけで勝ち上がり率をどれくらい上げているとAI(機械学習)が評価しているかをランキング形式でご紹介します。

  1. 藤沢和雄(美浦)
  2. 堀宣行(美浦)
  3. 音無秀孝(栗東)
  4. 国枝栄(美浦)
  5. 加藤征弘(美浦)
  6. 鮫島一歩(栗東)
  7. 戸田博文(美浦)
  8. 安田隆行(栗東)
  9. 手塚貴久(美浦)
  10. 鹿戸雄一(美浦)
  11. 森秀行(美浦)
  12. 加用正(栗東)
  13. 梅田智之(栗東)
  14. 浅見秀一(栗東)
  15. 池江泰寿(栗東)
  16. 須貝尚介(栗東)
  17. 本田優(栗東)
  18. 橋口慎介(栗東)
  19. 平田修(栗東)
  20. 大久保龍志(栗東)

注意:機械学習では厩舎とは別に関東(美浦)or関西(栗東)のパラメータがある関係上(全体として栗東が高評価されているため)厩舎個別では美浦の厩舎が若干高い数値が出ているようです。

 

まとめ

一口馬主でもやはり勝ち上がり率は藤沢厩舎が高い。収支も含めて総合的には音無厩舎もよいがAIで評価が高いのは他に堀厩舎

 

参考リンク

2021年度中央競馬厩舎馬房数